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黒潮に浮かぶひょうたん |
八丈島は日本の首都東京から南へ約290km、列島の南を東へ向かって流れる黒潮(日本海流)のまん中に浮かぶ「ひょうたん島」です。 島の北西部に854mの八丈富士、中央低部をはさんで南東側に三原山(700m)という二つのコニーデ型成層火山があります。 島の海岸線の周囲は58.9km、島を一周する都道八丈循環線は43.2kmです。(JR山手線の一周は34.5km。) 面積は69.5平方km(小島3.1平方kmを含まず)で、91平方kmの伊豆大島よりは狭く、55平方kmの三宅島よりは広い、伊豆諸島で2番目に大きな島です。 参考までに、佐渡島は857平方km、奄美大島は718平方kmとなっています。 |
夏涼しく、冬暖かい |
北緯33°という位置は、九州では長崎県佐世保市、四国では高知県室戸岬とほぼ同じですが、黒潮の影響を受けて夏は比較的涼しく、冬は緯度の割には温暖で霜が降りることはほとんどありません。
(1971〜2000年の30年間の平均) |
全国でも屈指の多雨地 |
年間降水量が3,073.2mmと、全国でも屈指の多雨地で、シイやタブなどの常緑広葉樹に覆われた三原山にいったん蓄えられ、豊富な地下水となって生活を潤しています。 現在では三根地区でわずかに見られる程度となりましたが、伊豆諸島で水田があるのは八丈島だけです。
また、風の吹く日が多く、10m/s以上の日が148.1日(31.1日)、15m/sの日は28.1日(1.3日)となっています。 |
台風の通り道 |
1975年(昭和50)10月5日、台風13号が、八丈島の北方約20kmの海上を東北東に通過しました。 瞬間最大風速67.8m、家屋の損壊2,403棟、農業施設など産業への被害55億円以上という大きな被害をもたらしました。 その日は午前8時過ぎに大雨強風波浪注意報が出されましたが、午前中は少し強い風が吹いて早い雲の流れの合間に薄日も射すような状態で、数時間後の直撃をだれが予想しえたでしょうか。 しかし、台風は速度を速め、午前9時には潮岬の南方200km、八丈島の西南西約400kmの地点に達していたのです。 午後3時頃から急に風が強まり、それから約2時間は押し寄せる強風の中で生きた心地もなく、ただ早く通り過ぎることを願って耐えたのでした。 塩害で木々の葉は茶色く変わり、横間道路はしばらく交通止めになるということもありました。 参考:「八丈島台風13号の記録」(八丈町役場) |
人口は約8,082人 |
『広報はちじょう』2013年8月号によると八丈町の人口は7月1日現在で8,082人となっています。 内訳は男性が3,992人、女性は4,090人です。世帯数は4,524世帯ですから、1世帯当たりの人数は1.79人となります。 ちなみに、人口が最も多かったのは1950(昭和25)年で、12,887人が住んでいました。 世帯数が2,960(1世帯当たり4.35人)ですから、人口の減少とともに、小世帯化も進んでいるわけです。 |
八丈島のことをもっと知りたい方は、八丈町のホームページへ
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